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【中古車 スカイライン】アメリカの「25年ルール」によりGT-R R33の需要増大!

中古車市場におけるスカイラインGT-RやR33の需要は、アメリカの並行輸入車の緩和措置である通称「25年ルール」の制定で増大する一方です。その影響は日本国内の中古車市場にまで及び、往年の名車に再び注目が集まっています。
「25年ルール」とは?中古車市場で再び輝くGT-R R33!

中古車の中でもスカイラインGT-RやGT-Rニスモ、GT-R R33といったプレミアムカーを中心に取り扱う株式会社 MIX YARDです。いつかは乗りたいけど、希少価値が高くなかなか出会えない車に特化し、国産車・外車問わず幅広く取り扱っています。スカイラインなどの中古車販売はもちろん、下取り・買取もお気軽にご相談ください。

中古車市場においてスカイラインGT-RのR33が再び注目を集めていることをご存じでしょうか。R33の人気の背景には、アメリカにおける「25年ルール」が大きく関係しています。

こちらでは25年ルールとはどのような内容か、R33の人気上昇の理由も解説しますので、ぜひ参考にしてください。

中古車需要を上昇させたアメリカの「25年ルール」とは?

アメリカでは1988年より、並行輸入車の緩和措置である通称「25年ルール」が適用されました。これは、右ハンドル車のように本来は輸入が禁止されている車でも、製造から25年以上経過しているという条件付きでクラシックカーとしての登録を許可する制度です。

アメリカの道路では、車は日本とは逆の右側通行です。日本では左ハンドル車の輸入・登録が認められていますが、アメリカやカナダなどの北米では右ハンドル車の登録は原則禁止されています。

この規制を例外的に認める制度が、25年ルールです。製造から25年以上経過していれば右ハンドル車をアメリカ国内で運転することが可能になり、また、通常求められる厳格な安全基準のテストを特別に免除されるメリットもあります。

さらに、アメリカの厳しい排ガス規制や関税が対象外になることも追い風となり、アメリカ国内におけるスカイラインの中古車や右ハンドルの日本車需要がますます向上しました。

「25年ルール」とは?中古車市場で再び輝くスカイラインGT-R R33

25年ルールにより、往年のGT-R車「R33」の人気が上昇!

高品質で安全性に優れた日本車は、もともと海外で高い需要がありました。とりわけ、アメリカにおける日本車需要は25年ルールの制定によってますます高まり、JDM(Japanese Domestic Market)と呼ばれて人気を集めています。

また、これにより、日本国内での中古車相場も上昇がとどまることを知らない勢いであることをご存じでしょうか。日本のクラシックカーの希少価値が向上したことで、往年のスポーツカーにも再び注目が集まっています。

中でも関心が高まっているのが、日産GT-Rシリーズの「R33」です。

「R33」の特徴や人気の秘密

カーレースで数々の記録を樹立した日産の「スカイラインGT-R」は、日本が世界に誇るスポーツカーです。初戦からスペックの高さを見せつけたスカイラインGT-Rは、その後も何度も改良を重ね、多くの偉業を達成しました。

R33はそんなスカイラインGT-Rシリーズの新モデルとして、1995年に登場した型式です。グループAのツーリングカーレースで29連勝という偉業を達成した「R32」の後継車として登場したR33は、当時のファンから多くの期待を集めました。

R32と比べて大型なボディを持ちながらも、ドイツのニュルブルクリンクで行われたテストドライブにおいてR32よりも21秒速いタイムを叩き出すなど、期待を裏切らない走りを見せてくれた名車です。

スカイラインGT-Rはもともとアメリカでの需要が高く、特に映画「ワイルド・スピード」で主人公であるブライアン・オコナーが乗ったR34は驚くほどの高値で取引きされています。その人気の影響はR32やR33にも及び、JDMの代表格として愛されています。

実は、スカイラインGT-Rは新車時に正規の海外輸出ルートが確立されていませんでした。そのため、海外では新車販売はされることなく、海外の方がR33を購入することはほぼ不可能だったのです。この希少価値の高さも、現在のR33の人気を支える理由の一つです。

2020年、製造から25年が経過したR33に満を持して「25年ルール」が適用されます。需要に対して供給のなかったR33が「解禁」されるとあって、アメリカでの需要は瞬く間に増大していきました。